伊勢神宮と出雲大社は何が違うのか

日本の二大神社とも言える伊勢神宮と出雲大社は、建築様式や参拝方法など、様々な点で大きな違いがあります。

主な祭神

伊勢神宮出雲大社
天照大神(女神)大国主命(男神)
天上世界の神様で、すべての神々の最高神とされ、皇室の祖神、日本の総氏神とされます。地上世界の神様で、国譲り後は目に見えない世界を治めるようになりました。

祭祀者

伊勢神宮出雲大社
斎王(過去)大宮司(現在)出雲国造家
かつては未婚の内親王(天皇の皇女)が行い、現在は伊勢神宮にしかいない特別な役職・大宮司が行います。また祈年祭、月次祭、神嘗祭では、皇族、もしくは元皇族が祭主として参向します。天照大神の息子で大国主命に使えた天穂日命の子孫である出雲国造家が代々祭祀を継承しています。

建築様式

伊勢神宮出雲大社
唯一神明造り大社造り
最も古い神社建築様式で、穀物を納めていた高床式倉庫から発展しました。神明造りと並ぶ古い神社建築様式で、古代の宮殿から発展しました。

参拝方法

伊勢神宮出雲大社
四礼八拍手一礼二礼四拍手一礼
一般の参拝者は他の神社と同様に二礼二拍手一礼で参拝します。一般の参拝者も二礼四拍手一礼で参拝します。

神使

伊勢神宮出雲大社
海蛇
天岩戸を開く際に時を告げた常世の長鳴鳥に由来します。神在月に神々が出雲に訪れる際に道案内をするとされます。