お守りは「お土産」ではありません

神社で授けられるお守りは、神様のお力がこめられた神聖なものです。大切に取り扱うようにしましょう。

お守りは神聖なもの

神社で授けられるお守りやお神札、破魔矢などは「授与品」と呼ばれます。これらの授与品は「買う」のではなく「授けられる」ものであり、支払うお金は神社への奉納金です
そのため、授与品を授けられる際には「○○円、お納めください」と言った言葉が使われるのです。

お守りは1個、2個と数えず、1体、2体と数えます。お守りは神様のお力が込められた神聖なもので、身につけられるお神札と捉えるとわかりやすいでしょう。そのため、お守りを身につけない場合は神棚などに大切に保管するようにしましょう。お守りは神社のキーホルダーやストラップのような「お土産」ではありませんし、コレクション用のアイテムでもないのです。

やってはいけないお守りのタブー

お守りはいくつ持っても構いません。日本の神様は八百万の神様であり、それぞれに独自のお力を持っています。また、記紀神話で神々が助け合う姿が描かれているように、複数のお守りを持っても喧嘩をしたりはしません。

お守りは外側の袋の部分が本体だと思われがちですが、中に神様のお力が込められたものが入れられています。お守りの中身を見たいと思う人もいるかもしれませんが、見ないようにしましょう。日本人は神様を畏れ敬い、その姿を見ないようにしてきました。現在も真夜中に行う神事はこの名残です。また神様を他の場所に遷す場合には、白い布で覆い、決して外からは見えないようにします。お守りの中身を見る行為は、神様の姿を覗き見るという大変失礼な行為なのです。

お守りはあなたに代わって、災厄から守ってくださるものです。1年間を目安に新しいお守りに代え、古いお守りは神社でお焚き上げしていただきましょう。