おみくじ【神社の作法】

神様の意志をうかがう

おみくじの作法

読み終わったおみくじは、みくじ掛けに結ぶか、お守りのように身につけたり、神棚で保管する。

神様からのメッセージ

神社参拝の楽しみの一つにおみくじがあります。古代の日本で、国事の大切なことを決めるために神の意志をうかがう占いは多く行われていました。

記紀神話に記されている誓約も神の意志を知るための手段です。

誓約(うけい)

誓約とは、あることを行った場合の結果をあらかじめ定義しておいて、神の意志を図る儀式です。

例えば、釜で沸かした熱湯に手を入れさせ、正しいものは無事で、やましいものは火傷をする、といった「盟神探湯」の儀式があります。

現在のようなおみくじの原型は10世紀頃に生まれました。おみくじは「御神籤」と書きます。つまり、神様の意志を知るために引くくじという意味です。

よく「大吉ならば喜び、凶ならば落ち込む」といった風景が見られます。しかし、おみくじは吉凶を競うものではありません。大吉=当たり、凶=はずれ、ということではなく、これからの運勢について神様からのメッセージが書かれたものがおみくじです。

そのため、運勢が悪いからといって引き直しても意味はありません。

おみくじには金運や仕事、学業、恋愛、失せ物、旅行、待ち人、健康など生活全般にわたって運勢と行動指針が簡潔に書かれています。吉凶の結果ではなく、これからどのように行動すべきか、内容を読むことが大切です。

おみくじの吉凶の順序

大凶→凶→末吉→小吉→中吉→吉→大吉