神道の考え方は参拝作法から分かる
作法の意味を知ってより有意義な参拝を
神社のことを「お宮」っていいますよね。お宮の宮は「宮殿」という意味です。神社は、神様が住んでいる家なんです。そのため、日本人が昔から大切にしてきた考え方や信仰が、そのまま境内の設備や儀礼に残っているんです。
鳥居
鳥居は、聖域と俗世を分ける境界を示しています。しかし、他の宗教の施設とは異なり、閉じられるような機能はありません。
天上世界と地上世界を縦横無尽に行き来する神様の世界観を表しています。神社には鎮守の森と呼ばれる森林があります。ビシッと整列するような植生はせずに、自然の形式をとります。自然の中に神々が住むことを表しています。
神道の儀礼
神道には明文化した教えや戒律はありません。しかし、神職が祭祀を行う際の儀礼は決まっています。
私たちが神社にお参りする際にも、儀礼を守ることが大切です。しかし、単に形式的にマナーを守るだけではなく、その儀礼に込められた意味を知ることで、より心のこもったお参りができると思いませんか。
様々な儀礼には、それぞれに意味があり、長い年月をかけて現在のような様式になりました。儀礼の意味を知ることは、先人たちの神様への思いを知ることでもあるんです。